イグレッタドス
プロフィール
性 別 オス(セン馬) 誕生日 2007(平成19)年6月4日 出身地 北海道 毛 色 栗毛 種 類 ハフリンガー
ストーリー
ロボットみたいに無表情
ドス君ことイグレッタドスがイグレットにやって来たのは、5歳か6歳の頃でした。
乗馬用にトレーニングして売り渡そうという試みをしていた時期があったのです。
その時のドスは、まるでロボットのようでした。
体はブヨブヨに太っていて、無表情。何を考えているか分かりませんでした。
実は、食肉用に売られそうになっていたところを連れてこられたのです。わざと太らされて、生きる気力も喜びも無くなっていました。
今では体も絞まり、表情も豊かになりました。大きな声でアピールする姿は、存在感抜群です。
売るつもりで付けた名前
とはいえ、もともと体型がずんぐりむっくりしているドス。「歩き方が名前の由来ですか?」と聞かれることもありますが、そうではありません。当初は手放す予定だったため、敢えて名前を付けなかったのです。もう一頭いたので、1番目・2番目という意味で「イグレッタウノ」「イグレッタドス」と呼んでいました。
ところがトレーニングしている内に、どんどん懐いてしまい、最終的にドスは手放さないことになったのです。ドスは、性格がおっとりしていて、マイペース。また、背中が広いので安定感があります。ポニークラブ(キッズクラス)を卒業した子達が乗ることも多く、特に初心者のレッスンにはピッタリです。
頭の中は、ごはん100%
ドスは、とにかく大食漢! 24時間、ごはんのことしか頭にありません。ハフリンガーという品種は、オーストリアのチロル地方という山岳地帯が原産で、体高は130㎝ほどですが、体格がしっかりしていて、力もあります。しかも胃が強いので、引き取る時に「ハフリンガーは、水を飲んでも太るよ」と言われました。
まさにその通りで、食事の時間もドスだけが、あっという間に完食。見回りにいったスタッフに「まだ、もらっていませーん!」と鳴いてアピールします。放牧の時は、飲みこんでいるのではないかと思うほどのスピードで、一心不乱に草を食んでいます。少しでもゆっくり食べさせようと、乾草をネットに入れたこともありましたが、なんと、ネットを歯で破ってしまいました。
その食欲は、ひそかに「掃除機ドスソン」と呼ばれるほど。エサを残した馬の馬房に連れていくと、あっという間にきれいにしてしまいます。もし馬房を抜け出してエサ置場に行ったら、食べ過ぎで死んでしまうかも……という心配から、夜は小さな運搬車を馬房前に置いて、出られないようにしています。もちろん、おやつをくれた人の顔は、ちゃーんと覚えています。ドスくんにおねだりされた皆さんが「つい、あげちゃうんだよね~」と笑顔になってしまうほど、すっかりイグレットのマスコットです。