ショコラ
プロフィール
性 別 メス 誕生日 1991(平成3)年5月31日 出身地 大阪府 毛 色 栗毛 種 類 ポニー
ストーリー
ポニークラブ最高齢の大ベテラン
ショコラは、イグレットの中で最高齢のポニーです。イグレットに来た頃は、とても小さくて、チョコレートのような色をしていたので「ショコラ」と名付けました。若い頃は障害もこなせるほどの運動神経で、助走も付けずに柵をヒョイッと跳び越え、いつの間にか脱走していることも。皆に「カモシカ」と呼ばれていました。
イグレット2年目から始まった子ども達用のクラス「ポニークラブ」のためにやってきたショコラ。小さい時から馬に親しんでほしい、大人になっても馬や動物に触れあうことが身近になることを願って立ちあげたクラスです。30年以上も子ども達を乗せ続けてきたショコラは、2022年で31歳。実は、もう少し年を取っているというウワサがあるのです。イグレットに来た時、すこしサバを読んでいたとか、いないとか。
何回繰り返してもイヤがらない、お仕事上手
ポニー達の中で、ショコラが一番真面目に仕事をします。いい意味で、淡々と仕事をこなせます。何度同じ指示を出されても、嫌な顔をせずにやってくれるし、暴走したり、サボったりもしません。子ども達が最初に乗るのがショコラ。反応がよく、操作もしやすいので、子ども達はショコラを先生にして、一つひとつ覚えていきます。乗馬の技だけでなく、お世話やお手入れも学んでいきます。
小さい子も裏ほり(蹄のゴミを取る作業)を行なうのですが、その時のかけ声は、「ショコラちゃん。足、あーげーて」。
よく分かっているショコラは、かけ声に合わせ、右の次は左と、ヒョイヒョイ脚をあげていきます。動物と心を通わせることで、コミュニケーションも育まれていきます。
ショコラに慣れると、次にもう少し大きいポニーに乗り、だんだんと上達していきます。ポニークラブを卒業した子の中には、獣医さんになった卒業生もいます。
神々しささえ感じる たたずまい
ショコラは雑種ですが、シェトランドポニーの血が混ざっています。イギリス北端のシェトランド諸島が原産で、ポニーの中でも最も小さく、寒さをしのぐため、冬毛はモコモコ、たてがみも長く伸びます。力が強く、体も丈夫なので、炭鉱や農耕馬として活躍していたようです。その血統が混ざっているので、ショコラのアゴの毛は、まるで仙人のヒゲのよう。日だまりの中に、ゆったりとたたずむ姿は、神々しさを感じるほどです。
あまり主張しない性格のショコラは、群れの中でも、リーダーになろうとしたりせず、集団の端っこにいることが多いです。ドライな性格なのかなと思いきや、ひとりぼっちになると、精神的に不安定になってしまうデリケートな部分も持っています。長生きして、いつまでも子ども達を見守っていてほしいものです。