COLON

コロン

プロフィール

性 別:メス
誕生日:2004(平成16)年5月21日
出身地:青森県
毛 色:青鹿毛
父 親:キングブライアン
母 親:アリーナフォンテン

ストーリー

 コロンの父は、キングブライアン。キングブライアンの父は、ナリタブライアン・サニーブライアンなど16頭ものG1ホースの父である、ブライアンズタイムです。ブライアンズタイムは、アメリカでフロリダダービーを含む21戦5勝の成績を持ち、日本には種牡馬としてやってきました。小柄な体つきながら、最後まで諦めないところや、全身を使った首の低いフォームなどは、多くの子ども達に受け継がれています。キングブライアン自身は、競走馬の成績は芳しくありませんでしたが、種牡馬になり、24頭の子どもが生まれました。

「要らない」と言われたコロン

 そのうちの一頭がコロンです。コロンは競走馬になる訓練を受けるため、イグレットの隣にある育成牧場に移ることになります。ところが、体が小さすぎたため、早々に「こいつはダメだ。要らない」と見切られてしまいました。競走馬として生まれたサラブレッドが、次に行ける道はあまり多くありません。このままだと、肥育場行きもまぬがれません。それはかわいそうだ、ほかの可能性を持っているかもしれない―――イグレットではそんな思いが湧き上がり、コロンを引き取ることにしました。隣の牧場から歩いて連れてきたコロンは、小さくて華奢で、まるで子犬のようでした。
 そこで、イグレットのスタッフが「コロ」と命名します。しかし、「コロ」では競技会などで呼ばれる時に、ちょっとかわいそうかもしれないねと話し、コロンになりました。幼い頃はポニー厩舎で過ごし、放牧もポニーたちと一緒でした。ポニーは皆、コロンより年上なので、群れの中でコロンを育んでくれました。そんなある日、コロンが馬房から脱走! 見ると、馬房の入口をふさぐ馬栓棒が外れています。どうやら、百戦錬磨で知恵が豊富なポニーたちから、馬栓棒の外し方を教わったようです。馬栓棒を外されないように、今でも工夫がかかせません。
 その後、体が少し大きくなってきたコロンに、まず鞍に慣れさせるところから調教が始まりました。はじめの内はなかなか難しく、鞍付けの際にトレーナーが落とされたこともあります。しかし、馬場馬術のトレーニングが進むにつれ、小さくてもバランスが取れた馬体で、力強く、しなやかな動きを見せるようになります。メス特有の真面目な性格もあり、着々と乗馬としての能力を開花。小さな体だからこそ、子供たちや小柄な大人も乗りやすいと言われるようになりました。
 8歳の時には全日本ジュニア、チルドレンの競技会で上位に入るまで成長したのです。競走馬としてはダメ出しをされたコロンでしたが、見事、乗馬で生きる道をつかみました。イグレットに来た会員さんやお客さんを見かけると、コロンのほうからすりよっていくので、「コロンちゃん、かわいい~!」と声があがる人気者になっています。

THE 典型的女子!

 そんなコロンは、「THE典型的女子!」です。人間の女の子と、まったく同じでグループが大好き。いつも仲間と一緒にいたいタイプです。アクティブなので、わりと自分からチャキチャキと動きます。しかし一方で、緊張しやすい一面も持っています。競技会に行った時などは、緊張からごはんを食べることが出来なくなります。しかも、いつもの仲間がそばにいないことが分かると、心細くなって「みんな、どこ~~! だれかいないの~?」と鳴くこともしょっちゅうです。そういう繊細で、さみしがりやな面も持っています。

乗り手の気持ちがすぐ伝染

 馬は乗り手の気持ちが、すぐに伝染します。コロンも同じで、こちらの気持ちがどういう状態かによって、パフォーマンスがまったく変わってしまいます。たとえば、乗り手が強い言い方をしたり、イラッとしたりすると、コロンもすかさず、「そんなこと言うなら、私も絶対やらない!」と怒りだします。まるで合わせ鏡のようです。コロンは女の子なので、怒ったり、強く指示を出したりするよりも、ほめられると伸びるタイプ。
 「コロンが一番かわいいよ~、いちばん素晴らしいよ~」と言われると、パフォーマンスがアップ! コロンの気持ちを大事にすることが、いいパフォーマンスにつながっていきます。うまくいかない時は、馬のせいというより、乗り手の気持ちに原因があるのかもしれません。

少しの合図で、先まで読む

 馬場馬術は「馬術のフィギュアスケート」と言われ、美しさや難易度を競う競技ですが、コロンは難しい技でもスマートにこなします。競技用にトレーニングされているので、ほんの少しの合図で、すごく反応するスポーツカーのような敏感さを持っています。ですが、競技会が近くなればなるほど、練習もどうしてもきつくなってきます。そうなると、コロンは馬用のオヤツも食べなくなるし、時には「私は練習をしたくありませーん」と、隙を見つけて逃げだそうとしたりすることも。といっても、それはトレーナーの前だけ。会員さんとのレッスンはマジメに取り組みんでいます。
 コロンは乗り手が出した指示の先を読んで動けるので、まるで“出来るキャリアウーマン”のよう。そんなコロンと気持ちが通じた時は、すごくいいパフォーマンスができ、一体感を味わうことが出来ます。ぜひ、コロンに会いに来てくださいね。